新人行政書士の営業についての一考察(具体論3) 完

 新人行政書士の中で、
 年金をもらっている人の強みは、焦る必要がないこと。
 この仕事でなんとしても食っていこうと言う人の強みは、
 その根性。
 前者は撤退する人は少なく、ボチボチ成功します。
 後者は撤退する人多いですが、成功者は大きく成功します。

 と、勝手に思ってます。

 さて、前号では、
 「本当に困っているお客さん」
 の場合を書きました。
 今回は、
 「誰でも出来る(=自分で出来る)」
 場合です。

 たとえば、
「株式会社の取締役会議事録を作ってくれ」
 という依頼があったとしましょう。
 う〜ん、やっぱり、
 もうちょっと無難に、
「パスポートが欲しい」
という依頼が20歳の男性からあったとしましょう。
いやいや、なんぼなんでもこれは簡単すぎるから、
「マンション管理の仕事がしたい(=請け負いたい)」
という依頼があったとしましょう。

   お金は、仕事のノウハウは、人の雇い方は、
 等のご相談は、一応、横に置いといて、

行政書士としては、早い話が、
その事業主が、
国土交通省に備える
マンション管理業者名簿に
登録を受ければいいわけでしょ?
それには、これとこれに、こうやって書いて、
財産的基礎として、300万円要りまっせ、
ぎょうさんの(=多くの)マンションを管理するには、
マンションの管理組合30コに一人の割で、
管理業務主任者が要りまっせ、
という話をすれば良いわけです。

 僕は、上のような話しをした上で、
「面倒くさいだけで、簡単ですから、ご自分でおやりになっては?」
と言います。

 さて、そこで、
「なるほど、何も分からなかったけれど、
 これで、やるべきことが分かりました」
と言う相談者なら、
あなたも、人助けが出来て、
これはこれで、めでたし、めでたし。

  商売の基本は、
  相手良し、
  自分良し、
  世間良し。
  ですもんね。

   あなたの経営方針に従って、
30分5000円の相談料をもらっても良いでしょう。

 僕の場合、自分からは請求しません。
 今は、お金を置いていってくれなくても、
 信用してもらえたら、
 将来その人が成功したら、また、仕事をくれますよ。
   これは、あくまでも、
   「僕の場合」
   なので、念のため。
 もし、
「わし、忙しいから、手続きお願いしたいんやけど、
 おたくとこ、なんぼすんの?(=いくらやの?)」
と言う相談者なら、
手続き代行業の行政書士の面目躍如です。
「わかりました。手続き費用はこれだけで、
 だいたいの行政書士への報酬の相場はこれくらいで、
 私の場合はこれだけ頂いてます。」
と説明すればよろしい。
 このとき、行政書士への報酬とは、全く別個に
登録免許税等の手続き費用が発生することを
ちゃんと説明してあげましょう。
 このとき、値段交渉になったら、
あなたのポリシー、戦略、個性でもって、
判断して下さい。
 僕の場合、う〜ん、これはちょっと書きにくいなあ、
 相談して下さる方の「人」
(=直感で、いい人だな、僕の味方だなと思う人)
で判断させて頂いています。
 そもそも、相談を受ける前の段階で、
ちゃんとした相談者かどうか(=受けるかどうか)
を判断してます。

  本音の本音を言えば、
  いい人だから、まあいいか、
  みたいな事多いです。
  というか、あんまり値段交渉したこと無いです。
  僕への報酬は、
  あなたがくれるだけ頂戴(ちょうだい)、
  みたいな感じです。
  ただし、僕の場合、
  「お金が無いくせに、偉くも無いくせに、
   人助けしているみたいな気になっていて、
   そこが鼻にかかる、気に入らない。
   ただの『ええかっこしい』のくせに!!」
  という指摘、
  時々受けます・・・。
  お酒飲んでる時の、
  同業者からの糾弾には厳しいものがありますよう!
  (でも、たまには、
   こういう腹を割った話し合いもいいもんです、
   たまには(!)。)
  お客様から怒られることもありますし・・・。

 僕としては、将来、
「他の人じゃなくて、あんたに頼むんや。
 他の人が20万か30万か知らん。
 あんたが100万と言うんやったら100万払う」
ということに結びついていくという
僕の「戦略」なのです。
 今、その人の味方になってあげれば、
「その人も僕も、将来いいことあるよ」
と、勝手に思ってます。

新人行政書士の営業についての一考察 完

 あとがき

 長くなっちゃいました。
 ここまで読んで頂いてありがとうございます。
 でも、
 「即、お金が欲しいの!」
 という方には、
 あまり役立たなかったかもしれません・・・
(ここまで、読ませておいて、それはないぜ〜!!)
 ゴメンナサイ・・・

 でも、打たれ弱い「甘ったれの」まるかつとしては、
 焦らず、戦略を練って欲しいなあ、
 というのが本音です。

 チラシ配ったり、飛び込み営業なさる
 元気バリバリの
 新人行政書士の先生を僕は、真剣に尊敬しています。
 そんな先生が、ふと弱気になったら、
 「こんな呑気な営業をしている奴も居るんだ、
  私がちょっとぐらい休んでも、全然大丈夫!」
 と思ってくれたら、
 僕としては、
 本当に嬉しい限りです。

   皆さんの健闘を心より祈っています。
 僕も頑張りますよ!
 
今日は、ここまで。また、読んで下さいね!
皆さんにこれからもよいことがたくさんありますように!
2003年10月03日23時03分49秒
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