相談者の本当のニーズ

 相続がらみの、土地売買がらみの、
贈与がらみに、時効取得がらみまでついた
相談を受けました。
 このまま、民法の試験に出してもよさそうな事案です。

 でも、やはり実務は、
試験の解答のようには行きません。
 早い話、欲・損得が絡んできます。
 「今、伺ったお話しの限りでは、
  結局この土地はだれそれの物で、
  不当利得として、このお金を・・・」
という法律論だけでは、
相談者は決して納得しません。
 相談者は、
「それじゃ、どうやったら、
 この土地がわしの物になるのか」
あるいは、
「どうやったら、お金をもらえるのか」
という、うまい(!)方法を聞きたいのです。

 相続や土地売買に関して、
税金のアドヴァイスを求められることがあります。
 当たり前のことを話しても、
相談者は満足しません。
 どうやったら、節税できるのか、
たとえ違法でも、
分からなかったら大丈夫ならば、その方法を教えろ、
というのが、相談者の本当のニーズなのです。

 だって、今の時勢、当たり前のことならば、
インターネットですぐに調べられますよ。
国税庁のホームページなんて充実してますよ〜。

 ならば、まるかつ、おまえは違法なアドヴァイスをしているのか?

 そんなこと、してませんよ〜だ!
 ただ、「街の法律屋さん」と名乗る以上、
ほんのわずかなコツでも、
日々、身に付けようとしていることだけは確かです。

今日は、ここまで。また、読んで下さいね!
皆さんにこれからもよいことがたくさんありますように!

2003年12月11日13時33分39秒
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