俺なら、絶対に、



 今朝、テレビをつけると、

NHKが中国 北京の出稼ぎ労働者の

様々な困難を取り上げていた。



 賃金未払いや社会的差別・・・。



 北京っ子にも言い分はあるようだ。



「北京の人間がやりたがらない

 仕事をやってくれているのは事実だけど・・・。」



「人が多くなり、治安が悪くなった。」



「教養の無い人が多いので、マナーが悪すぎる。」



 その出稼ぎ労働者に

大変人気のある深夜のラジオ放送があると言う。



 番組の名前は「神州夜航」。



 女性アナウンサー 向菲(こうひ)さんが、

出稼ぎ労働者からのお便りを読み上げたり、

出稼ぎ労働者からの電話に答えたりする

深夜放送らしい。



 ある日の放送で、

30代の若い男性から電話があった。

昔の事だが、

宿舎のスリッパの貸し借りと言うつまらない事から喧嘩となり、

彼は、刃物で同僚を殺してしまった事を白状する。

労働に疲れ、お金がなかなか貯まらないことにイライラし、

殺伐な感情からやってしまったらしい。



 アナウンサー 向菲は、

彼と連絡を取り続け、

自首させる事に成功する。



 その後、立て続けに

未解決の殺人犯人が自首すると言う事態を招いたとの事。

自首したのは、皆、出稼ぎ労働者であった。



 アナウンサー 向菲は、

番組の一環として、

刃物で同僚を刺し殺してしまった彼の

故郷を飛行機と車で訪れる。

 そして、彼の家族である父と母と妻に、

彼と向菲との電話のやり取りを聞かせた。



 「事件を起こしてからも、

  いろいろなところで働きました。

  でも、もう逃げ回るのに疲れたのです。」



 「自首したことについて、

  後悔していません。

  でも、妻と子供の事が心配です。

  私が捕まった今、妻はどうやって家族を養えばいいのでしょう。」

  息子はまだ10歳なのです。」



 彼の父は黙って涙を流し、

彼の母は、体を震わせて泣き、

彼のまだ若い妻は、じっとうつむいて涙を拭いていた。



 妻は、今、家族を養うため、

幼い子供を両親に預け、

自らが出稼ぎ労働者となっていると言う。



 「地方に生まれ、

  教育の無い私たちは、

  出稼ぎ労働者となるしかないのです。」



顔をモザイクで消して、彼女はそう語っていた。



 俺なら、絶対に、

誓ってもいい、

絶対に、自首しない。



 自分が逃げるのに疲れたからって、

妻を泣かせてよいものか?



 妻が「自首せよ」と言った場合は別かもしれないけれど・・・。



今日は、ここまで。また、読んで下さいね!

皆さんにこれからもよいことがたくさんありますように!

ヽ(^o^;)ノ大丈夫。なんとか、なりますよ!

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