宝塚市のカラオケ店火災



 今月20日(土)、兵庫県宝塚市のカラオケ店で

火災が発生し、残念な事に客3人が死亡した。



 22日(月)の産経新聞1面に、

「女性店員を逮捕」の見出しを見つける。



「宝塚署は同日(21日)、業務上過失致死と

業務上失火の容疑で、同市野上、アルバイト店員、

*****(実名報道あり)容疑者(35)を

逮捕」(同新聞1面)



「***容疑者は客17人の料理の注文を1人でさばいており、

『注文が重なり、十数分間、目を離したすきに火がついた』

と供述。」(同新聞1面)



 当時、油入りの中華鍋をガスコンロにかけていたらしい。



 油入りの鍋を放置したのは確かに良くないけれど、

アルバイト店員を逮捕するなんて、

行き過ぎじゃなかろうか。



 もちろん、死亡者も出ており、

過失は決して軽くないけれど、

35歳の女性アルバイト店員も

必死で働いていたと思う。



「20人近い客に店員1人がてんやわんやの対応で、

非常階段もなかった。」(同新聞31面)



「来店した客の受け付け、料金の計算、

料理の注文を受け付けて客室まで運ぶ・・・。

出火当時、逮捕されたアルバイト店員、

*****容疑者(35)は一人何役もこなしていた。」

(同新聞31面)



 私も、長くアルバイト生活を送った経験があります。

長くて2年、短いのは2ヶ月ほどで、

2ヶ月の時は、お給料を貰えなくて辞めました。



 35歳と言う年齢では、

そうそう条件のいいアルバイトがあるわけではありません。

また、職場を変わるたびに、新しい人間関係に対応するのも

だんだんしんどくなります。

どちらかと言うと、女性だと、新しい職場の人間関係、

いわゆる派閥に慣れるのに大変のようです。



 35歳女性アルバイト店員を

業務上過失致死で逮捕しなきゃいけないのかなぁ。



 うちも、私も家内も、

ガスコンロに鍋やらヤカンやら火にかけたままで

外出したことがあります。

火事にならなかったのは、

鍋やらヤカンやらが加熱しすぎたり、

ふきこぼれて火が消えたりしたら、

自動的にガスが止まるガスコンロを使っているからです。

決して高価なガスコンロではありません。

ごく普通の、8年前(!)のガスコンロです。



 このカラオケ店も、

そういうガスコンロを使えばよかったんです。

業務用なら、なおさらいい性能の物があるのではないでしょうか。



 そういう事柄を先に追求するべきで、

つまりは経営者の責任、

あるいは、カラオケ店と一目で分かるのに

「届けがなかったから消防法の検査をしていない」

などと言い逃れる消防署に問題はなかったのか?

 末端のアルバイト店員を逮捕して、

それを新聞記者に公表する宝塚署のやり方、

好きになれません。

実名報道する新聞も好きじゃない。



 労働運動でも、革命運動でも、

安倍政権がどうの、ブッシュがどうの、教育基本法がどうの、

とかそんな大きいことばっかり言わないで、

こういうアルバイト店員の困窮をまず救うべきではないのか?



 おそらく、今の労働運動を担う、大きな労働組合は、

どこも彼女(アルバイト店員)を救おうという活動をしないでしょう。

 だからこそ、企業内組合なんかダメで、

地域に根ざした労働運動が必要なんです。

企業内組合は、基本的に正規社員のための組合です。

 そうではなくて、

あそこの工場で働くアルバイト、

こちらの工場で働く外国人研修生、

(研修生だから、研修を受けているのであって、

 労働ではない。だから、労働基準法その他の労働法の保護を受けない。

 時給400円。やってることは、日本人アルバイトと一緒の仕事。

 なんていう現実があるのです)

そういう人たちを支える労働運動がこれからの労働運動だと

思います。



今日は、ここまで。また、読んで下さいね!

皆さんにこれからもよいことがたくさんありますように!

ヽ(^o^;)ノ大丈夫。なんとか、なりますよ!

----------------------------------------------------------------------

このメールマガジンは、

インターネットの本屋さん『まぐまぐ』 http://www.mag2.com/ 

を利用して発行しています。

解除は http://www.mag2.com/m/0000106523.htm からできます。

----------------------------------------------------------------------

inserted by FC2 system