ワーキングプア2



 先日、NHK特集

「ワーキングプア2」

を見ました。

 今年7月に放映された

「ワーキングプア」

の反響がすごくて、2の

放映を決めたとの事。



 正直、7月の

「ワーキングプア」については、

「よくぞ、取り上げてくれた!」

と感激しました。



 今回の

「ワーキングプア2」は

それほど感動はしなかったなぁ。



 どうしてかなぁ、

とグダグダ考えていましたが、

どうもギリギリ度の違いのような気がします。



 もちろん、7月の放送も、12月の放送も、

共に、登場する人は、ギリギリの生活を

送っています。



 でも、7月のワーキングプアは、

路上生活から這い上がろうとする青年の

印象が強烈です。

這い上がろうとして、ハローワーク(職業安定所)

にも通って、企業の面接を受けるけれど、

「自宅・連絡先」が無い事で、落ちてしまう30代の

青年でした。

彼の顔とか話し方とか、

僕が言うのも変ですが、

僕に似てます。

(あの青年さん、ゴメンナサイ)



 それに対して、

今回12月のワーキングプア2

の登場者は、

もちろん必死に働いてはいるのですが、

それでも、子供のために頑張るとか、

あるいは、子供の所に行くとか、

仕事はあるけれど、さらに自分の生き方を変えるために

大都市へ出て行くとか、、

まだ、救いがあるような気がするのです。



 「あなたは、私たちが、将来のことを

  どれだけ心配しているか、

  分かっていない」



 そう言われるかも知れない。



 でも、将来の心配の無い人なんていないですよ。



 昨夜見た夢です。

 大学時代

(貧乏だったなぁ。

 相対的に貧しいのではなくて、

 絶対的に貧しかった。

 運良く500円玉が手にあって、

 これで飯を食べてよいといった時、

 何を食べてよいか決断できず、

 同じ道を行ったり来たり

 「あそこのコロッケ定食300円を食べよう」

 「いやいや、それはもったいない、

  学食の150円カレーにしよう」

 「いやいや、おにぎり一個にとどめるべきだ」

 こんな調子で、いつまでたっても

 食事に行けなかったです。

 脳に栄養が不足してくると、

 マジでこんな状態になります。

 でも、

 本人はかなりつらかったけど、

 傍目には、そんなに悲劇ではないはず。

 事実、今から思うと幸せな時代でした。) 

の友人たちと偶然、街で出会い、

一杯飲もうと言う話になりました。

 そいつら、

三菱重工に入って海外勤務とか、

みずほ銀行の東京都内の支店長とか、

リコーの課長とか、

建材メーカー(名前が何とかホールディングスになって

よく分かんない)の課長とか、

毎日新聞のデスクとか、

ついに司法試験に受かったとか

いいとこばっかに勤めてます。

(これは現実の話です)

 やっぱり、羨ましいですよねぇ。

(夢の中で、羨ましがってました)

彼らの老後はまず間違いない。

 でも、夢から覚めて思うに、

たぶん、

彼らには彼らなりの悩みがやっぱりあるわけで

(あいつの方が偉くなったとか?)

彼らからしたら、

フラフラして失うものの無い僕なんかの生き方も

ある意味羨ましい(かもしれない)。



 誰にでも将来への不安はあると言う事と、

あと、

どんなに金が無くても、

将来への夢とか、

今やっている事に何とか意味が見出せたりすると、

貧乏である事自体は

傍目から見れば、

そんなに問題ではないですよね。

(本人はかなりつらいでしょうけれど)



 話をグ、グ〜ッと

ワーキングプア2に

戻すと、

80歳と75歳の御夫婦が

空き缶拾いをして生活をしなければならない

話が出てきます。

年金を全くもらえていないからだそうです。

国民年金を納めた期間があと5年間足らなかったそうです。



 いざと言う時の蓄えの為に70万円の

貯金があるそうです。

 その為に、生活保護が受けられないそうです。



 老ご夫婦の日々の暮らしの大変さは

よく分かります。

 

 でも、息子さんが二人居て、

孫も居て、

お孫さんはそれぞれ大学や高校に行ってるそうです。



 もし、世間の人々を、

「勝ち組」と「負け組」

に分けるとしたら、

私は、このご夫婦をどちらにも割り振る事は出来ません。

もし、どうしても割り振るとすれば、

私は、この老ご夫婦を「勝ち組」に割り振ります。



 子孫を残すといのは、

自然界では強者にしか許されません。



 経済的な理由で(野宿している等)、

あるいは病気や怪我などの理由で、

結婚したくても出来ない人々もいます。



 また、私たちのように、

結婚しても子供のいない夫婦もあります。



 ワーキングプア2には、

子供の無いご夫婦で、

御主人が公園清掃でお金を稼いでいる話も出てきます。

76歳の御主人が働くのは、

特別養護老人ホームに入っている奥さんの費用を

払う為だそうです。

年金6万円とと公園清掃の収入8万円が頼りだそうです。

借地の地代が払えず、

夫婦で50年間暮らしてきた家を手放したそうです。

家を手放した頃から、奥さんのアルツハイマー型の認知症が

ひどくなったそうです。



 大変な話ですよね。

 いずれ我が身の話かと思います。



 でもね、御主人の表情は明るい。

おそらく、同じ状況で体の弱い僕でもたぶん頑張る。

生きている事に意味があります。

愛する人が居ると言う事。

愛する人のために頑張るという勇気を

与える事ができると言う事(奥さんの事です)。



 こちらのご夫婦も、あえて、勝ち組と言いましょう。

50年間を超える夫婦生活ですよ。



 おまえの視点が低すぎる、

と言う意見もあるでしょう。

 事実、それを実感する事はあります。



 私の職業柄(?)、

裕福な人とお話をする機会があります。

 ここ、尼崎にも

ブルーシートで暮らす人々がたくさん居ます。

あそこにも、ここにもいます。

 でも、見えていない人には

見えていないんです!!



 まるかつ

「武庫川の河川敷で暮らす人は

 これからの季節大変ですよねぇ」

 

 裕福な人

(ただし、御自分では全然裕福だと思っておられません。

 この方の視点はかなり上を向いておられます。

 たとえば、こちらの株式投資のお話などは、

 単位は「億」です。)

「えぇ〜? そんなとこに人居ったかなぁ。

 ワシ、よう(よく)そこ走る(ランニングする)けど。」



 まるかつ

「えぇ〜?!」



上を見ればキリが無いように、

下を見るのもキリが無いのかもしれません。



 上を見るにしても、下を見るにしても、

自分がこれからどう生きていくのか、

確固たる「自分」を作ろうと

未だもがき続ける未熟者です・・・。



今日は、ここまで。また、読んで下さいね!

皆さんにこれからもよいことがたくさんありますように!

ヽ(^o^;)ノ大丈夫。なんとか、なりますよ!

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