司法試験(現行)受けてきました



 司法試験(現行)受けてきました。

 試験会場には入室時間(午後12時50分)の

1時間前に着きました。

 パンとコーヒー牛乳の簡単な昼食を取りながら、

三々五々集まってくる受験生を見ながら、

各予備校からの配布物(要は広告です)を

パラパラとめくっておりました。

 「直前チェック」と銘打って、

何か有益な情報はないかなと探しましたが、

目に付いたのは、LECの論文試験の為の講座の

見本ノートだけでした。

 でも、結局そこに載っていた

憲法の表現の自由に対する

「内容規制」と「内容中立規制」

が本番の短答試験でも出たので、

見ただけのことはあります。

 こういう事もありますので、

私は、各予備校の配布物(広告)は、

どんな試験の時もマメに貰ってます。



 受験生はやはり若い人が多いなあと、

最初は思ったのですが、

試験会場に入室してみると、

41歳の僕なんかぜんぜん目立ちません。

老若男女、いろんな人が受けてます。

 僕の右隣のおばさんは、

両手を膝の上において、自律神経訓練法(だと思います)を

為さっておられました。



 試験は、まず憲法から手をつけました。

「憲法はやっぱり判例だよなあ」と

(頭の中で)つぶやきながら、フニャフニャ片付けていきました。

判例ばっかりと言う感じでした。



 次に民法に行って、

「養子縁組とか相続とかは、

 さすがに現役法律家のほうが強いよなあ」

とか(頭の中で)ブツブツ言いながら

クニャクニャ片付けていきました。

そして最後の刑法に手をつけた段階であと1時間20分残ってました。

(試験、全部で3時間半です)



 刑法の1問目、

列車を転覆させて乗客または乗車待ちをしていた人を殺害した、

と言う事例でした。

JR福知山線の事故以降、この問題を作ったのか、

と思いました。

 実際、受験界では、

各予備校が「予想問題」と銘打って、

本番試験の直前まで答案練習会を実施します。

法務省は、その出題問題をギリギリまで見て、

ズバリ当てられてしまった問題は急遽差し替えて

特定の予備校生が有利にならないようにしている

というウワサがあります。

 刑法、聞かれている事は基本的なんですが、

知能試験の要素が多分にあり、

頭の回転が遅い者は

四苦八苦一六苦します。

(俺の事か〜!)

 時間ぜんぜん足りませんでした・・・。



「Aはアに対応して、1ではαになり、え〜と、

 あーして、こーして、

 げげっ、当てはまる答えが無い!!」



 焦ると今まで、必死に論理を組み立てていたのが、

ボロボロに崩れ去り、

頭に血が上るばかりです。

ハァ〜、悔しいなあ・・・。



 試験終了後、帰りの電車で

僕の隣のカップルも

「難しかったなあ」

と話し合っていたので

少し安心したと思ったら、



「私、辰巳(予備校の名前です)の

 合推(合格推定点。だいたい45点ぐらいかな)を2回とも

(辰巳では直前に大規模な模擬試験を2回します)

越えた人にくれる割引券をお守りに持ってきた」

「それっていいよねぇ。

 俺も、模試で51点(60点満点です)

取った時に貰った300円が凄く嬉しかった」

なんて、にこやかに話し合ってます。



うぅ、レベルが高い・・・。

辰巳の模試で51点取るということは、

まず合格間違い無いでしょう。



 梅田(大阪市北区の中心地)で

嫁さんと落ち合って、

苦いビールを大ジョッキでグビグビ飲んで

トボトボと帰りました・・・。



 まあ、こんな日もあるさ・・・。



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