自賠責保険の後遺障害認定

 交通事故による被害者は、

自動車損害賠償責任保険からの

保険金・損害賠償金を受け取ることが一般的です。



 受傷後、6ヶ月を経ると、

一応、症状の固定が疑われます。

 もし、相手方が任意保険に加入していた場合、

任意保険会社(東京海上日動とか三井海上火災とか)の

担当者もこの時期になると、「治療打ち切り」を

打診してきます。

(実際は、「打診」なんて甘いもんじゃなくて、

 「いったいどう言うつもりですの、治す気もなくて、だらだらと!」

 ぐらいの感じです、ハイ。)



 今さっき、お客様と電話でお話しして、これを書いています。



 その方は、

 単車とタクシーの出会い頭の衝突で、

肩と足を骨折しました。

先日、受傷後6ヶ月経ちました。

私は、後遺障害の認定を受けるよう勧めましたが、

その方は、出来るだけの治療を終えてからにします、

とおっしゃいました。



 私は、ちゃんと説明しましたよ。

 後遺障害が認定されても、

実際には、その傷は2〜3年もすれば

きれいに治ることも。

 法律が、この時期に、この症状があれば、

後遺障害として認定して、

保険金を支給することになっていることも。



 私は、この方は、

交通事故から身体的にも、精神的にも

完全に立ち直ると、

確信しています。



 交通事故に遭ったとき、

普通、怪我をした方は救急車で病院に運ばれますよね。

だから、事故直後の実況検分には、

立ち会えないことが多いです。

 事故後しばらくして、

相手方や保険会社の対応に不信感を抱き、

行政書士や弁護士に相談して、

実況検分調書を取り寄せてみて、

さあ〜、びっくり!

「こんなん、うそや〜(絶叫!)」

 この方の場合も、

私のお客様だからと言うのではなくて、

客観的にひどすぎた・・・。

事故直後に撮影された添付写真の日付が

事故の2ヶ月前ってどう言うことやねん?

(あんまり書くと、睨まれるので、もう書きません)



 何が言いたかったかと言うと、

そんなこんなで、身体的なダメージよりも、

精神的なダメージの為に、

怪我からなかなか回復できないことがあります。

 象徴的なのが、むち打ち症です。

 本人は本当に苦しんでいるのに、

(つまり、ウソは言ってないのに)

「医学上、症状を証明(しょうめい)できない」

「医証上、症状を説明(せつめい)できない」

で、切り捨てられます。



 被害者が、

「交通事故に遭って、痛い目にあったけれど、

 人生についてゆっくり考えられたし、

 まあ、いいこともあったし、

 これも人生か」

と、自分の中で、事故を消化できたとき、

首や肩の痛みも自然と消えていきます。



 潜在意識って、怖いですよ〜。



「俺は被害者だ〜、

 誰か何とかしてくれ〜、

 金をくれ〜」

と、意識しないうちに(!)、

心の奥底で叫んでいるとき、

体は痛みを訴え、耳には幻聴が来ることがあります。



 さっき、電話でお話しした方は、

「一時は、

 『あのひと、何でウソ言うねやろ』

 『もし、私がこの事故で死んでたら、ほんまに

  真実は闇に葬られたままやな』

 と、悩んだけれど、

 これも人生か、と思えるようになりました。

 お金うんぬんよりも、

 治療をきっちり受けて、

 すっきり事故の処理を終わらせたいです」

とおっしゃってくれました。



 この方は、交通事故から完全に立ち直ります。



今日は、ここまで。また、読んで下さいね!

皆さんにこれからもよいことがたくさんありますように!
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