キャリアのコンプレックス

 今、私まるかつは、いろんな若者と触れる機会があります。
 いわゆるフリーターとかアルバイターとか呼ばれる若者たちです。
 定職に就きたくても就けない者、
 夢を追いかける者、
 働く必要は無いけれど、体を動かしに来ている者、
など、一口にフリーターとかアルバイターとか言っても
その事情はさまざまです。
 昨日付でアルバイト先を辞めた
一人の若者が私まるかつに挨拶に来てくれました。
 彼が、
国家公務員第1種試験
(昔の国家公務員上級職試験です。
 いわゆるキャリア組で、
 エリート中のエリートですな)
に合格したことは聞いていました。
 でも、彼が悩んでいることも聞いていました。

 キャリア合格の彼
「まるかつさん、会えて嬉しいです。
 今日で、アルバイト先を辞めました。」

 まるかつ
「やぁ、元気そうじゃない。
 ほんで、どうすんの?
 どっかから内定出たん?」

 彼
「財務省と厚生労働省から内定を頂きました。」

財務省といえば、かつての大蔵省。
国家公務員上級職に合格して、大蔵省に行くというのは、
エリート街道まっしぐら!!
と、
私まるかつなどは思ってしまいます。
彼とは仲良くしとかな!!

 まるかつ
「ほんで、どうするん?」

 彼
「両方とも断ろうと思っています。」

ギョ、ギョエー、
しかし、顔色変えずに、

 まるかつ
「ふ〜ん、
 ほんで、どうするん?」

 彼
「**市役所に行こうかと思っています。」

ギョ、ギョ、ギョエー!!
なんと、もったいない!!
今ごろの若者は、天下国家を
何とかしてやろうとは思わないのか?!!
でも、待てよ、家庭の事情か、
あるいは、
命がけの恋をしている好きな女性が、
東京は絶対イヤだと言っているのかな。
ここは、じっくり言い聞かせねば・・・。

 まるかつ
「ほぅ〜、なんでまた?」

・・・中略・・・

 結論から言って、
彼には、大学コンプレックスがあります。
 つまり、彼の言葉を借りて言えば、
彼は良い大学を出ていないので、
中央官庁に行っても希望する仕事には就けないのだと。
**市役所なら希望する仕事に就けそうなのだと。

 なるほど。

 で、その希望する仕事とは?

 彼
「登記などの手続きの仕事です。」

 ちなみに彼は、今年、司法書士試験にも一発合格しました。
 (司法試験はダメだったようです・・・)
 う〜ん、それでもオジサンには理解しにくい・・・。

 とりあえず、中央官庁に行って、
見識を広めて、
どうしても希望する仕事に就きたいならば、
(そもそも、どんな組織だって、
 組織に入って、
 すぐに自分の希望する仕事に就ける事は、
 まず無いよ。)
それから中央官庁を飛び出せば良いのに。
「国家公務員試験第1種に合格して
 財務省に入りました。」
って言うのは、結構役に立つセリフだと、
オジサンは思ってしまうんだけどなあ〜。

 繰り返し書いてしまうのですけど、
彼の大学コンプレックス
(いわゆる一流大学を出ていないから、
 僕は中央では日の目を見ない・・・)
が、
視野を狭めているように思えてなりません。

 一流大学、何するものぞ。
 我が能力を世に知らしめん!!

というような気概が欲しいなあ・・・。

 彼の第1志望の大学入学試験の時にとんでもないアクシデントが
あったのかもしれません。
 受験の為に宿泊した宿で、
出された食事にあたってしまい、
ひどい下痢で、実力の10分の1も発揮できなかったとか・・・。

 たとえ、そうであっても、
そんなことにこだわっていては、
損(!!)です。

 逞(たくま)しく世の中を渡って行って欲しいものです。

日に日に、ドあつかましくなっている
私まるかつです。
(例えば、10万円を手にすると、
 世の中を征服できるほどの気分になってしまいます。
 アレ、これは、ちょっと違うかな?)

 これを読んでいるあなたには、
ドあつかましく、
そして、
逞しく、
それでいて、
感じいい!!
ってな感じで、
世の中を上手く渡っていって欲しいです!!

今日は、ここまで。また、読んで下さいね!
皆さんにこれからもよいことがたくさんありますように!

2004年12月03日23時59分59秒
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