「進化しすぎた脳」

 11月14日付毎日新聞10面に
池谷裕二著「進化しすぎた脳」について
小西 聖子氏の書評が載っている。

 それによると、
池谷氏は、現在東京大学の助手で、
コロンビア大学の研究員として留学中であり、
理科系の研究員とし王道を進んでおられるそうである。
 その池谷氏が、
中高生向けに大脳生理学の最前線の話を書いておられるのが、
この「進化しすぎた脳」である。

 この書評の中で、
私が気になったのは、
人間の自由意志についての記述である。

 「好きなときにボタンを押して下さい」
という実験をして、そのときの脳の活動を測る。
 普通、
「ボタンを押そう」と意識する部分が先に活動して、
「ボタンを押す」運動部分が次に活動すると思いますよね。

 これ、
研究の結果、
「逆!」
なんですって!

 つまり、先に
運動前野という運動をプログラムする所が動き始めて、
そのあと、なんと1秒もたってから
(脳の中の1秒なんて、きっとものすごく長い時間なんだろうね)
「動かそう」という意識が表れたんだって!

 「動かそう」と自分が意識したときには、
その1秒前に既に動かすことに決まっているのです!

 う〜ん、どういう事だろう?

 小西聖子氏は、読後に
フロイトの事を思い出したと書いておられる。
 フロイトは無意識層について研究した人です。
 フロイトが創造したことよりずっと基本的な知覚や運動レベルで
無意識層の活動があることになる。

 「自分は出来る、できる、大丈夫できるよ」
と自分の無意識層に語りかけていくことの大切さを
再認識した次第です。

 今日の記事は、基本的に私まるかつの文章で、
小西 聖子氏の書評とはズレているかも知れません。

 この本の内容を把握するのに、
 一番確実なのは、
朝日出版社 1575円の
「進化しすぎた脳」池谷 裕二著
を買って読むことかな。
(当たり前か!)

今日は、ここまで。また、読んで下さいね!
皆さんにこれからもよいことがたくさんありますように!

2004年11月15日23時59分59秒
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