一途(いちず)な思いは遺伝子の働き変える

 これは9月5日(日)産経新聞7面に掲載されていた
社説の見出しです。
 サブタイトルは
「明確な目標持つ者こそが天才に」
とあります。
 筆者は、
筑波大学名誉教授 村上 和雄氏です。

 ざっと、内容を書けば、
明確な目標を持っている者は、
いつもそのこと(目標)を考えて生活しているので、
そのために必要な遺伝子の目覚めを促(うなが)すそうな。

 例えば、オリンピックで優勝したいと思う者は、
日々の訓練により、
それに関する遺伝子がオン(ON)
になり、
必要な筋肉、神経が作られ、
記録が伸びるのだそうである。
 
 さらに、村上先生は
素潜りで有名なジャック・マイヨール氏をあげ、
水圧で肺が破裂してもおかしくない深さまで
素潜りをするマイヨール氏の
素潜り時の体の変化にも言及されている。

 マイヨール氏は、素潜り時、
脈拍が20くらいまで下がり、
さらに血流は脳と心臓に集中するそうである。

 「 この事実から分かることは、
  彼が水中で危機的な状況になったとき、
  酸素やエネルギーが
  生命のもっとも大切なところに集まってきたのである。
   これは、遺伝子が生命を守ろうとして、
  普通とは違った働きをしたからである。
   人は極限状態におかれたとき、
  それまで眠っていた遺伝子がオンになる。」

 「私は、
  『人の思いが遺伝子の働きを変える』
  ということを証明したいと思っている。」

 「天才と普通の人とは
  遺伝子そのものに差があると思われているが、
  遺伝子暗号の差は千分の一も無ない。
  眠っている97%もの暗号の目覚め方の差であると思われる。」

 「多くの遺伝子は心がけによって目を覚ます。
  明確な目標を持ち、決してあきらめず、
  どんなときも陽気な心でいれば、
  良い遺伝子がオンになるはずだ。」

 「人間は、素晴らしい可能性を誰もが持っている。」

 (「」内は原文をそのまま引用した所です。)

 マイヨール氏は、
自分の体・精神をコントロールする術(すべ)を
研究していたといわれます。
 ヨガ、禅など東洋の叡知を学び、
 人間は心の持ち方ひとつで
 常識をはるかに超えた能力を発揮しうることを身を持って示した、
と賞賛されています。

 しかし、そのマイヨール氏も最後は自殺と言われています。

 村上 和雄先生が
「遺伝子を目覚めさせた例」
とされた、
ジャック・マイヨール氏ほどの人物でも、
最後は自分に納得できなかったのかも知れません。

 村上先生の意見には、
そのまま賛成できない所もある、
という人も居られるでしょう。

 それでも、
実は、
僕は、
この社説に、
感動しました。

 「一途な思いは遺伝子の働き変える」
 「明確な目標持つ者こそが天才に」

 頭に留めて置いて、
損は無いと思います。

今日は、ここまで。また、読んで下さいね!
皆さんにこれからもよいことがたくさんありますように!

2003年09月07日23時59分59秒
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