泣いちゃったアルバイトの女の子

 ある職場で、
泣いている女の子が居ました。

 その女の子はアルバイトです。

 その女の子の仕事は、
主(おも)にお客様からのお電話を営業マンに取り次ぐことです。
お客様からの
「チョットうちに来てな。
 午前中に頼むで。」
と言うようなお電話を
営業マンに取り次いでます。

 午前中に営業マンがお伺いする件数を
頭に入れながら対応しなければなりません。

 たとえば、
今日の午前中は営業マンが3人しか居ないから
9件ぐらいしか訪問できないかな、
とか考えながら、電話に対応しなければなりません。

 課長からは
「一人*件として、3人なら*件まで
 午前中OKとして電話を受けるように。」
と指示を受けていました。

 でも、実際に走り回る営業マンから
「そんなに回れる訳ないだろ!
 もうちょっと考えて電話とって下さい!」
と怒鳴られてしまいました。

 怒鳴られて、その子は、
課長が守ってくれると思いました。

 でも、課長は黙ったままでした・・・。

 たまらずその子は
泣き出して、
部屋を飛び出しちゃいました。

 こんな状況、
皆さんはどう思います?

 ちなみに実話ですよ。

 若く純粋な皆さんは、
「けしからん! 課長が指示を出したのだから、
 課長がその子をちゃんとかばってやるべきだ!
 その女の子がかわいそうだ!」
と思うでしょう。
 その気持ち、決して間違いではありません。

 でも、社会の甘(あま)いも辛(から)いも味わい、
幾多の修羅場(しゅらば)をくぐりぬけている
ビジネスマンの方々ならば、
「話にもならん下らん日常茶飯事(にちじょうさはんじ)だ」
と思われるでしょう。

 私まるかつも、
生意気ですが、
その女の子がもっと強くなるべきだと思います。

 課長の立場をホンのチョット想像してみて下さい。
明日辞めるかもしれないアルバイトと、
組合も後ろに控えている正規職員(営業マン)と、
いざとなればどちらを切るか?

 アルバイトを決して軽視する訳ではありませんが、
正規職員は養う家族もあり、生活がかかっています。
「いつでも辞めたるわい」
と決して言えない(!)、
決して死ぬことの出来ない、
真剣勝負です。
出来るだけ真剣を交えることは避けたい所です。

 アルバイトには悪いと思いながらも、
アルバイトに(!)
無理難題が降りかかってくるのも止むを得ないでしょう。

 アルバイトは、たまったものではありませんが、
逆に言えば、
正規に就職して仕事をすると言うのは
かなり神経を使うキツイものです。

 アルバイトをするという事と、
どんな仕事でも正規職員になるという事とは
違う所もあるんだ、
という事を言いたかったんです。

 泣いちゃった女の子には、
今度私まるかつがアイスクリームを奢(おご)りましょう!

今日は、ここまで。また、読んで下さいね!
皆さんにこれからもよいことがたくさんありますように!

2003年07月07日23時23分59秒
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