能力主義・実力主義

 今、能力主義とか実力主義とかよく言われます。
 またまた、偉そうなことを書いて、先生ぶってしまうのですが、
どうぞ許して下さい。

 能力主義とか実力主義とかは、
成績がはっきり数字で出て、記録に残る場合は、
たぶん何も問題ありません。
 営業の成績とか、遅刻の回数とかです。
 今月10万円利益をあげたヤツより
100万円利益をあげたヤツの方が、
成績いいから給料に差がつくとか、
今月4回遅刻したヤツ(一週間に一回の割合かな?)より
無遅刻無欠勤のヤツの方が
勤務態度はいいから給料減らされないとかです。

 でもね、そうじゃない場合は、
はっきり数字に出ない場合は、
ちゃんと考えて下さいね。
 周りから見ても、
あいつのほうがミスも少ないし、仕事も出来る、
でも、それらは、はっきり数字に出る類(たぐい)のものではない、
という場合です。
仮に数字に出来ても記録(!)に残らなければ、
数字に出ないと考えて下さい。

 そういう場合、
誰が能力や実力を評価するのですか?
上司ですよね?!

 非難がどれだけ来ようとも、
次に書くことは、おそらくどの会社でも役所でも
真実です。
 「数字が記録に残らない場合の
  能力主義・実力主義とは、
  上司の「好き嫌い」によって、
  能力・実力が評価されるシステムです。」

 僕が、注意を促したいのは、
それだけです。それ以上ではありません。

 決して、
「だから、上司に媚(こび)を売ろう」
とか言うつもりはありません。

 僕の知っている若い子で、
上役や管理者からは煙(けむ)たがられているけれども
(つまり良く思われていない)、
同僚や仲間内からは絶大な信頼を受けている子がいます。
 仕事でも遊びでも、
アイツが一緒なら安心できる、という彼です。
アイツが行かないなら、俺も行くのを止めようかな、
という彼です。

 でもね、
もしも、もしも、
その子が、たとえば、
「今すぐ給料をあげたい」
とか思ったならば、
やり方が違うんです!!

 「誰も見ていないように思えても、
  お天道様(てんとうさま)は
  ちゃんと見ていらっしゃる」
 というのは本当です。
 「なりたい自分をイメージしていたら、
  いつかそんな自分になれる」
 というのも本当です。
 ただ、それらは、あっという間に
評価されたり、実現したりするもんじゃないんです。
 どんな小さな子供でも、必ず、
いつかは背が伸びて大人になるのと同じで、
自分で目に見えて分かるものじゃないんです。
 あるとき、ふっと気付くと、
「あれ、俺も大人になったじゃん」
という具合なんです。

 だから、もし、たとえば、
自分の給料に不満があっても、
我が道を行くのならば
長い目で見ていきましょう。
(お天道様はちゃんと見ています)

 もし、たとえば、
自分の給料を今すぐどうしても上げたいのならば、
上司にお中元を贈り、
「いつもお世話になっています。
 今夜一杯奢(おご)らせて下さい。」
という方が方法としては早いです。
 私も商売人です。
 この方法を私は決して否定しません。

今日は、ここまで。また、読んで下さいね!
皆さんにこれからもよいことがたくさんありますように!

2003年05月31日19時52分16秒
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