ラウンジ嬢の魅力

 いつもお世話になっているX氏に、
またまたラウンジに連れて行っていただきました。

 X氏
「お店というものは、行きだしたら、
 定期的に行かなあかん。
 そうしたら、
 上客として、大事にしてくれるんや。」

 月曜日ということもあり、
 入店したときは、まだ僕らしかお客がいなくて、
最初は、X氏と僕との二人に
女性が3人も付いてくれました。

 誠に木目(きめ)の細かいサービスで、
X氏も大変ご機嫌です。

 そのお店に11年も勤めた女の子が
今月、寿(ことぶき)退店とかで、
誠におめでたい限りです。

 BGMにビートルズが流れる
落ち着いたお店です。

 そのお店のY子さんが
木曜日がお休みだから、
「どこかで食事でも」という話になりました。

 X氏
「よし! 河豚(ふぐ)だ!
 河豚を食べに行こう!
 予約をするのも難しい、
 なかなか入れない良い店を知っている。
 河豚のコースを食べに行こう!
 デザートが、これまた美味(うま)いんや!」

 Y子さん
「わー!嬉しい!」

 ここで、私まるかつの頭は、
鈍(にぶ)いながらも一生懸命考えます。

 X氏がY子さんをふぐ料理に連れて行く。
 ↓↓↓
 たぶん、私もお供をすることになる。
 ↓↓↓
 河豚は高い!
 ↓↓↓
 自分の分を払うのも苦しい!
 ↓↓↓
 かといって、X氏に丸々ご馳走になるわけにもいかない。

 まるかつ
「河豚はアタル(中毒)かもしれません!」

 X氏
「せっかく休みに来てもらえるんやから、
 河豚ぐらい・・・」

 まるかつ
「あきません!
 福(ふく)はいいけど、
 フグはあきません!」
と、自分でも訳のわからない理屈で、
X氏を押しとどめました。

 Y子さんにキッと
にらまれました。
 僕をキッとにらんだその目が
X氏に移った瞬間、
ニコッと微笑んで、
「河豚はこの次でいいです」
と100万ドルの笑顔です。

 僕もY子さんには悪いことをしたなあ、
と思ったので、
「河豚行けなくて、ゴメンネ」
とX氏に分からないように、そっと
Y子さんに謝りました。

 Y子さん、何も言わず、
僕の飲み物を作ってくれました。
その手つきが優しくて、
これまた、良いんです。

 X氏にしろ、私にしろ、
Y子さんやママやお店の女の子に
ハートをぐっと掴まれてしまいます。

 顧客のハートをぐっと掴んでしまう
あの魅力はなんなんだろうなあ〜?

 決して、超美人という訳でもないし、
お色気ムンムンという訳でもありません。

 一緒に座ってお酒を作ってくれたり、
話の相手をするだけで、
心和ませたり、ウキウキさせる
あの魅力の作り方、学ばなければなりませぬ!

 また、自分が楽しむばかりでなく、
お店のことも考えて、
(定期的に行くとか、
 女の子にもお酒を勧めるとか)
お酒を飲むX氏の遊び方も学ばなければなりませぬ。

 結局、X氏がその日入れたボトルは、
その日、空いてしまいました・・・。

 次の日、頭がガンガンの僕は、
パブロン(風邪薬)を飲んで仕事に行きましたが、
二日酔いにパブロンは効かない事を、
皆様にご報告いたします。
(あたりまえかあ〜!)

今日は、ここまで。また、読んで下さいね!
皆さんにこれからもよいことがたくさんありますように!

2003年02月04日00時00分01秒
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